サッカーワールドカップが始まりました。
この記事を書いている時点で、日本は強豪国オランダとの初戦でドロー。そして、2戦目のチュニジア戦でも相手に得点を許さず4点ゴール!これは、サムライジャパン史上初の大量得点らしいですね。まずまずの好発進といったところでしょうか。
オランダとの初戦を終えた直後、世間のユルい気分を察してか、長友佑都選手は「良い戦いで終わらせちゃだめ。結局引き分け。勝ち点1ですから」と、チームの引き締めを図るようなコメントを伝えていました。まさに常在戦場のプロアスリートらしい発言ですね。緊張感を湛えた彼らの言葉は、私たちの心を大いに揺さぶり、ときには生き方さえも変えてしまうほどの影響力を秘めています。
2009年公開の映画『エリックを探して(ケン・ローチ監督/レベッカ・オブライエン制作/IMJエンタテインメント配給)』は、主人公のエリックが、自身のヒーローである往年のプロサッカー選手、エリック・カントナの言葉を通じて、生き方を少しずつ変えてゆこうとする物語です。
かつての最愛の妻を傷つけたその贖罪として、また責任ある子どもたちの父親として、もがきながらも懸命に成長しようとする主人公の痛々しい姿を、ときにユーモアを交えながら描いています。
カントナは、90年代に低迷していた英国のクラブチーム、マンチェスター・ユナイテッドを再興させた人物として有名です。その孤高的存在感から「キング」とも称され、引退後も、世界中でカリスマ的な人気を誇っています。
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エリック(スティーヴ・エヴェッツ)は枯れかけの五十男。地元マンチェスターで働く郵便局員です。友人はたくさんいますが、家庭生活ではいくつかの後悔と悩みを抱えています。
そのひとつが、最初の妻リリーとのこと。エリックは、彼女に対してひどい仕打ちをした過去があり、別れてから三十年経った今でも、謝罪が出来ていません。
もうひとつは一緒に暮らしている子どもたちのこと。家出したまま帰ってこない二度目の妻の連れ子たちで、十代の不安定な時期を迎え、素行の悪さが目立ちます。
今日も自室の壁に貼っているカントナのポスターに向かい、愚痴をこぼすエリック。ふと振り返ると、なんとそこに本物のカントナ(本人)が立っていたのでした!
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