第47回『私の「やってみなはれ」ノート開発秘話。』

 今回は、株式会社OHG代表取締役の大賀博文氏にご登壇頂きました。大賀氏は現在、新社会人や学生さん、スポーツアスリートを対象に、自己管理手法やモチベーションアップを主なテーマとして、大学での講義や講演活動を精力的に行っています。十代の頃からさまざまな挫折を味わい、乗り越えてきた大賀氏ですが、彼を常に支えてきたのは、一冊の手帳でした。最初はご自身の気持ちをなんとなく書きつけていましたが、ある日彼は健康診断での心電図グラフに着目します。 

 

「そうだ、自分の心の動きをグラフ化してみたら、そこから何か新しいものが見えてくるのでは。」大賀氏は、早速手帳の余白に、ご自身の心の充実度を5段階で表現して、グラフを刻み始めます。かつて、作詞家の阿久悠は「日記の最大の特徴は、昨日と違う今日の確認が出来ること」と言ったそうですが、まさにそれと同様の感覚を大賀氏は感じ取り、日々変化していく自分を確認していく事で、自己成長へのモチベーションと自信を高めていくことに成功します。今年4月にリリースし、わずか二ヵ月で2千部を売り上げたLMG(ライフ・モチベーション・グラフ)ノートの原点です。

 

LMGにおける自己管理手法とモチベーションアップは、不遇からスタートした立命館ラグビー部時代での活躍や、家業の凄まじい経営難を立て直す際にも、大いに発揮されました。その経験に裏打ちされた確固たる自信と信念が、彼の使命感と人並み外れた行動力を推進しているのです。

「デジタルな世の中だからこそ、書くことの重要性を伝えたい」「書く習慣のない人は、自己分析にも苦労している」「目標達成へのきっかけを提供したい」。

 

彼の使命感は、今や若者に留まらず、「何か新しいことにチャレンジしたいすべてのひと」を対象に注がれようとしています。今後のノートの普及に期待します。