今回は、福岡移住計画代表の須賀大介氏にご登壇頂きました。7年前の東日本大震災は、多くの日本人に、これからの生き方や暮らし方・働き方を見つめなおす大きな機会となりました。当時、東京で40名程度の社員を抱え、ITベンチャーの会社を経営していた須賀さんにとっても、例外ではありませんでした。
都心を襲った未曾有の危機の最中、東京の脆弱な機能の一部として埋没してしまっている自分に気づき、「人生を取り戻すための破壊」が必要だと感じた須賀さんは、その再生手段として、「新天地への移住」を決断します。そして日本各地を見てまわる中で、最終的にご自身とご家族との新しい住処として選んだのが、福岡県北西部に位置し、美しい海岸線と豊かな自然がひろがる糸島の地でした。
以降、須賀さんはご自身の移住体験に根ざした思いから、シェアオフィス(糸島市芥屋のRISE UP KEYA、そして西区今宿のSALTなど国内外11拠点)の運営とともに『福岡移住計画』という団体を設立し、5年間に渡って、他府県から福岡への移住を希望する方々への『居・食・住』のお世話に従事されています。福岡という土地の魅力を、新たな視点から客観的に俯瞰することが出来る移住人材が増えることで、ビジネスチャンスが拡がることを期待しているのです。
さらに注目すべきは、須賀さんが運営するシェアオフィス独自の仕組み『+(プラス)Wander』です。グループ拠点いずれかの会員であれば、他の拠点も無料で使用出来るというもの。
ノマド・ワーキングの環境を整備し、会員の知見・体験の充実に貢献し、人材交流と流動活性化を促すこの仕組みは、まさに須賀さんが大震災以降目指されてきた、新しい生き方の未来予想図に繋がっているといえるでしょう。地域創生を担う須賀さんの大いなる挑戦は、今始まったばかりです。
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